写真のこと
ずっとカメラが欲しくて、半年くらい師匠に相談しながら悩んでいた。自分がどんな写真を撮りたいかが分からないと、カメラは選べない。
近くにしっかり寄ってきれいに撮れて、ズームはそんなにできなくてよくて、どこにでも持ち運びできるカメラ。マニュアル操作もできるけど、お任せオートにしても、そこそこに撮れるカメラ。手ぶれしにくいの。フラッシュは使えなくていい。
選んだのはライカレンズを積んだコンパクトデジタルカメラ、PanasonicのDMC-LX100。私にとってはとても高いカメラ。
5月に単発の仕事のお金がまとまって入金され、コンデジの価格も下がってきたのを受けて、えいや!と購入した。
子供たちの運動会の写真もいい感じに撮れた。
はじめて、自分で買ったちゃんとしたカメラ。これから、たっくさん撮るぞー、と張り切ったものの、住宅地であるご近所では、カメラを持ち歩いて写真を撮ってる人などいなくて、とても目立ってしまっているような気がする。
子供の行事の時には、ごつい一眼レフとか持ってる人はたくさん見かけるのになー。日常の風景写真、って思った以上に撮りづらいものだったのね。
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そんなかんじで、どうしても、背後を気にしなくていい家の中での撮影が多くなってしまうのだけど、我が家の中は、基本的に暗くて、光が降り注ぐ空間が無い。写真を撮るようになって初めて気付いたんだけど、光ってものすごく大切。もっと光が欲しい。
室内で撮る時は、光ってこう当たるとこういう風に写るんだー、とか、これくらい絞るとこんな風にボケるんだー、とか画角でこう変わるんだー、とか、ふむふむしながら撮っている。家の中のいろんな場所で試しながら。
ファインダーを覗いて、しっかり絵を決めて撮っているつもりなのに、いざPCに取り込んでみると、余計なものまで映り込んでいたり、ピントが思うように合ってなかったり、ボケ具合が好みじゃなかったりして、違うんだこれじゃない、とぶつぶつ思いながら何枚も撮り直す。トリミングしなくてもいいような絵を撮れるようになりたいのに。
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外に出る時は、PTAの会合で、どこそこで写真撮ってるの見かけたわよー、と言われたりしないように、ちょっと遠方まで足を伸ばす。
明るい光の下で撮った方が、きれいに撮れるのは分かっているのだけど、強い日差しに当たると身体が溶けてしまいそうになるので、少し陰った時間に出かける。
気になった草花や景色を見つけたら、基本的にオートで構図だけ決めて、ピントを合わせてバシバシ撮って、ささっと去る。
持って帰ってPCに取り込んで見ると、だいたいが絵にならない写真が多くて、次はああ撮ろう、こう撮ろうとぶつぶつ思う。自分でこういう絵を撮ろう、と考えて、その意図通りに撮れるようになるのは、まだ先かな。たくさん撮らないとね。
Photoshopで露光量を変えたり、カラーバランスを調整したり、トリミングしたりもできるのだけれど、もう少しカメラで撮ったままの写真で完結できるようになりたいと思っている。カメラで切り取った写真そのものが、もっと思うものに近づけるように。
比較的マシだと思う少数の写真を選んでブログに上げて見ると、ううう、やっぱりここがもうちょっと・・・とか思うけれど、とりあえず現段階の記録として残す。後で見返したとき、自分で成長したと思える写真を撮れるようになっていますように。
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まだまだ、カメラの使い方を試行錯誤しながら覚えている段階で、こういう写真を撮りたいっていう、はっきりとした意図は持てずにいるのだけれど、撮った写真を見たり、調整していると、ここはもっとこう撮りたい、とか、今度はこうしてみよう、というのが出てくる。こういうのは好き、とか、好みじゃない、ということに気付いたり。
今、思っているのは、まず、しっかりピントとボケを調整できるようになって、余計なものが入り込まないようにしつつ、絵になる構図を撮れるようになりたいってこと。基本的過ぎて泣けるっ。
それができたら、対象としているものが纏う空気感まで映せるようになりたいって思っている。見ている人の中にある、なにかしらの感情を引き出せるような。
ただきれいなだけじゃなく、誰かの心に何かを残す写真が撮れるようになれますように。
写真、面白いね。
Panasonic コンパクトデジタルカメラ ルミックス LX100 4/3型センサー搭載 4K動画対応 ブラック DMC-LX100-K |